こんにちは、Jukiya です。
30代IT未経験だけど、エンジニアに興味がある。
でも30 代で未経験業界に転職って、もう遅すぎるのでは・・・
年収が下がりそうだし、そもそも採用してもらえるのか?
転職できても、ついていけるのか・・・。
「30 代は厳しい」「20 代のうちに転職すべき」という情報をよく見かけます。
実際に働いている立場から言うと、30 代でのエンジニア転職は決して遅くありません。
むしろ武器だと考えています。
僕は現役のフリーランスエンジニアとして 4 年間活動しており、現在は月 60 万円の案件を受注しています。
これまで様々な開発現場で 30 代未経験からエンジニアになった方々を実際に目撃してきました。
30 代エンジニア転職がベストタイミングな 3 つの理由
一言で言うと、「あなたの強みを武器にしましょう」です。解説します。
理由 1. ビジネス経験が最強の武器になる
これまでの社会人経験で培ってきたビジネススキルがあります。
20 代の若手エンジニアにはない 圧倒的な強み です。
■ 社会人経験による対人スキルが武器になる
エンジニアの仕事って、実はコードを書くだけじゃないんです。チームでプロジェクトを進めていく中で、以下のようなスキルが本当に重要になってきます:
たぶんこれらは、新卒そこらのエンジニアよりも、圧倒的に持っている能力です。
■ 技術偏重のエンジニアとの差別化
正直に言うと、エンジニア業界には技術は得意だけど人とのコミュニケーションが苦手な人が結構います。
言葉の節々にトゲがあったり、相手の立場を考えずに話してしまったりですね。
プログラマーとかバリバリコードを書いて実装していくポジションは人気があります。
このポジションは対人コミュニケーションが少なく、良くも悪くも上記のような特性の方も活躍できます。
しかし、給料が低くなる傾向があるんですよね。
一方で、チームリーダーやプロジェクトマネージャーといったマネジメント系のポジションはわりと高収入になりやすいんです。
こういった、いわゆる「影響力が強い」ポジションで最も重要なのは技術力ではなく、対人スキルとマネジメント能力です。これは若い人材には少ない能力です。あなたの人生経験が最大限に活かされる領域なんです。
理由 2. 学習に集中できる環境が整っている
20 代の頃と比べて、30 代のあなたは 学習に最適な環境 を手に入れているはずです。これって、実はエンジニア転職において大きなアドバンテージなんです。
多くのひとは20代より30代のほうが、以下の特徴があるイメージです。
経済的な安定
学習目的が明確
経済的な安定は圧倒的に有利です。
僕は、プログラミングスクールに通うお金が無かったので、独学しました。
でも、スクールの方が圧倒的に成長できます。
また、僕は不安定なフリーターをしながら片手間で勉強しました。
でも、安定した生活基盤があると勉強効率が爆上がりします。
さらに、30 代のあなたの転職理由は具体的で明確なはずです。
- 今の仕事の将来性に不安がある
- もっとやりがいのある仕事がしたい
- 技術を身につけて安定した収入を得たい
この目的の明確さが、効率的な学習計画につながります。
「何を」「どのくらい」「いつまでに」学べばいいのかが見えているので、無駄な勉強をすることがありません。
理由 3. 実は採用企業も 30 代を求めている
採用企業には以下のような潜在的なニーズがあります。
20 代多めの開発現場における特徴として、以下の特徴があります。
- ✅ プロジェクトの動きが早い・アウトプットが多い(体力・集中力・積極性は抜群!)
- ❌ 無駄が多い・手戻りが多い・障害リスク
- ❌ メンバー入れ替わりが激しい
一方、年齢層高めの開発現場では、以下の特徴があります。
- ✅ プロジェクトの動きが安定している
- ✅ リスク察知感度が高い
- ✅ 長期メンバーが多い
なお、大規模システムほど、後者のニーズが大きい印象。
なぜなら、障害時の損害が大きいから。企業も保守的なスタンスになり、後者のニーズが大きいです。
実際の開発現場で見た 30 代未経験参画者の成功例

僕が実際に見た 30 代未経験エンジニアの成功例をお話しします。
大手ネット銀行開発現場に参画した Aさん
僕が参画していた大手ネット銀行のシステム開発現場でのお話です。
現場の概要:
- 大手ネット銀行のユーザ向けシステム開発
- 20〜30 名の開発チーム
- メンバーは 20 代後半〜30 代中心の現場
Aさんの技術レベル
- Git の使い方もよく分からない、真の初心者レベル
- 前職は全く違う業界からの転職
- 特別に頭が良いとか、能力が高いわけではない。失礼ですが「普通の人」という印象
なぜ成功できたのか?
人間性・コミュニケーション能力が抜群だった
めちゃくちゃ人当たりがいいです。
- いつも人当たりが良くて、元気で笑顔が印象的
- チームワークを大切にする姿勢
- 相手の気持ちを考えた配慮ができる
学習姿勢・成長意欲が素晴らしかった
めちゃくちゃ能動的です。
- 常にメモ帳を持参
- 同僚の僕(たぶん10歳ほど年下)にも低姿勢
- 学ぶスタンスが染み付いている
社会人経験による基礎力
丁寧に仕事ができるのは意外と貴重で希少だと思う。
- 言われたことを正しく理解して、期待通りに対応する
- 最終チェックを面倒がらない
- 人の話をちゃんと聞く姿勢
技術力より人間力の方が重要【勝てる土俵で勝負しよう】
大手のホワイトな現場で採用されたのは、技術力ではなく人間性や社会人としての基礎力を評価されたからだと思うんですよね。
30 代転職でよくある不安への回答【現場から語る】

ここまで読んでくれたあなたは、もしかすると以下の疑問があるかもしれません。
Q. 年収が下がるのでは?
A. 下がると思います。でも長期的には回収できる可能性が高い。
未経験エンジニア市場って、ボリュームゾーンは、たぶん年収 300 〜 350万くらいのイメージ。
しかし、前述しましたが、高収入への戦略はあります。
- マネジメントポジションへの適性
→ 商流上位のポジションに向いている
→ 単純なコーディング作業より高収入領域 🎉
1年ほど経験を積めば、「再度転職活動して年収100万アップ」とかは結構余裕だったりします。
Q. 覚えが悪くて現場についていけないのでは?
A. 会社側がコントロールしてくれるので、全く問題なし。
「ついていけない = 価値が出ていない」です。
この一番のリスクは、エンジニア側よりも会社側じゃないですかね。
ちゃんとしている会社であれば「ついていけない」という状態を作ることはまずないと思います。
できることから少しずつ任されると思いますよ。
僕も、僕の周りもみんなそうです。
Q. 採用されにくいのでは?
A. 採用されるように努力しよう。
「30代未経験はあまり採用したくない」といっている企業も見かけます。
でも、IT業界全体としては、エンジニアという職種自体、転職難易度・企業からの需要は比較的高くないと思います。
不安に思うかもですが、実情採用されないのは市場の問題ではなく最低限能力が満たされていないからじゃないですかね。そういった人は、少し努力が足りないと思います。
他の同レベルにリターンのある職種に比べたら、意外と努力のハードルは低いはず。
なお、採用は技術力よりも、以下の方が重要です。
営業・交渉力
現場にいるエンジニア、特にフリーランスエンジニアはみんな口を揃えていいます。
この辺りについては、別途記事を作ろうかと思います。
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